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Miyamo’s blog

高専からの大学編入試験体験記ブログ

物理の参考書と勉強法

体験記まとめはこちら

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編入試験の物理について

編入試験の物理では,微積を用いた大学物理が主に出題されます.低学年時に習った高校物理を復習するだけでなく,学部生用の問題集を使って大学物理の扱い方を習得する必要があります.

出題分野は大学によって異なりますが,主に力学・電磁気・熱力学・波動で,東大は原子物理も出題されるようです.

僕は情報工学科所属で,授業でやる大学物理の分野が力学と電磁気のみであり,それらも授業時間の関係で狭く浅くという感じだったので,ほとんどを独学せざるを得ない状況でした.独学で理解するのはかなり大変で,多くの時間を費やしました.

 

参考書

高校物理の参考書を紹介した後に,大学物理の参考書を紹介します.

物理のエッセンス

大学受験用の物理の基礎問題集です.物理の問題を解くための様々なエッセンスが載っており,教科書を読んでいるだけでは身につかない問題の解き方を身につけることができます.教科書は理論の解説が中心であるため,問題を解けるようになるためには,このような問題集を用いて多く演習を積むことが重要になります.高校物理の基礎はこの2冊を完璧にすれば大丈夫だと思います.2~4年にかけて3周ほどしました.

大学物理も高校物理の知識が重要となることが多いため,低学年の頃は高校物理をしっかりと身に着けることをおすすめします.

物理のエッセンス 力学・波動 (河合塾シリーズ)

物理のエッセンス 力学・波動 (河合塾シリーズ)

 
物理のエッセンス 熱・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)

物理のエッセンス 熱・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)

 

 

名問の森

こちらも大学受験用の参考書です.難関大学の過去問を中心とした問題を掲載しています.僕が受験した千葉大や東北大,東工大では力学や波動で高校物理の問題が出題されることがしばしばあるため,難易度の高い問題を解く必要があると思い購入しました.

力学を1周,波動を3周しました.低学年で時間のある人は力をつけるために全て解くことをおすすめします.

名問の森物理 力学・熱・波動1 (河合塾シリーズ)

名問の森物理 力学・熱・波動1 (河合塾シリーズ)

 
名問の森物理 波動2・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)

名問の森物理 波動2・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)

 

 

スバラシク実力がつくと評判の力学キャンパス・ゼミ

マセマの力学です.微積を用いた力学を基礎から丁寧に解説しています.1周目はノートに自分なりにまとめながら内容を理解し,2週目で例題・演習問題を解きました.これでほぼ理解できたので,学校であまり力学をやらなかった人でも,最低限の微積の知識があればこの1冊で身につけられると思います.

 

スバラシク実力がつくと評判の電磁気学キャンパス・ゼミ

マセマの電磁気学です.微積(というかベクトル解析)を用いた電磁気学を基礎から丁寧に解説しています.力学と同様,1周目はノートに自分なりにまとめながら内容を理解し,2週目で例題・演習問題を解きました.僕の学校の電磁気学の授業は,編入試験に対応できるレベルのものではなかったため,ほとんどこれで独学しました.電磁気学で重要となるベクトル解析の説明も十分にあり,非常にいい参考書だと思います.

 

スバラシク実力がつくと評判の熱力学キャンパス・ゼミ

マセマの熱力学です.微積を用いた熱力学を基礎から丁寧に解説しています.始めたのが5年の4月と遅かったため,1周読み通し,例題と演習問題を解くことしかできませんでした.しかし,授業で全く熱力学をやっていない僕でもすんなりと理解できたので,独学するには非常にいい参考書だと思います.

熱力学は理論を理解した後は微積の計算なので,基本的な微積がわかっていれば意外と問題を解くことができます.独学でも臆せず勉強しましょう.

 

基礎物理学演習Ⅰ・Ⅱ

編入試験でおなじみの問題集です.Ⅰには力学・波動・熱力学,Ⅱには電磁気学・原子物理が収録されています.3年の始めに大学物理を全く理解しないまま取り組み始め,解けなさ過ぎて絶望した記憶があります.黄色い本は最初から余裕で解けました〜みたいなことを書いている体験記が多くて「俺受からないんじゃ…」ってなってクソ萎えてました.4年になってマセマで大学物理を理解した後に取り組むとそれなりに解けたので,しっかりと基礎を身に着けてから取り組むことをおすすめします.それぞれ2周しました.

Ⅱは実質電磁気学しか取り組まないので,電磁気学演習だけで良いという意見を複数の体験記で見かけます.しかし,僕としては問題数の少ないⅡで電磁気の問題を概観し,慣れた後に電磁気学演習に移るのがいいかなと思います.電磁気を専門でやっている人は別ですが.

それと,Ⅰの波動に関してですが,問題内容としては高校範囲+波動方程式って感じです.波動方程式に関してはあまり詳しく載っていないので,がっつり波動が出る大学を受ける人は波動の参考書を1冊用意するのがベストだと思います.

基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1))

基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1))

 
基礎物理学演習 (2)

基礎物理学演習 (2)

 

 

演習力学[新訂版]

こちらも編入試験でおなじみの問題集です.基礎物理学演習Ⅰで力学を一通り身につけた後に,さらに演習を積んでおきたいと思い取り組みました(解析力学以外).1章に取っつきにくい問題が多く,やる気が無くなりそうになりますが,それ以降は標準的な問題が多いです.2周しました.

演習力学 (セミナーライブラリ物理学 (2))

演習力学 (セミナーライブラリ物理学 (2))

 

 

電磁気学演習[新訂版]

基礎物理学演習Ⅱで電磁気学を一通り理解した後に取り組みました.問題量が多く,これ1冊を完璧にすれば編入試験の電磁気は怖いものなしかなと思います.結構分厚くてビビりますが,問題は標準的なものが多いので,基礎を理解していればそこまで時間はかからないはずです.

7章の磁性体と9章の電磁波は過去の編入試験であまり出題されていないようだったので飛ばしました.4章も式を知っておく程度でいいと思います.時間がなかったので1周しかできませんでした.

電磁気学演習 (理工基礎 物理学演習ライブラリ)

電磁気学演習 (理工基礎 物理学演習ライブラリ)

 

 

 

勉強法

編入試験で出題される物理は主に大学物理ですが,高校物理を理解せずに大学物理を理解するのはかなり難しいと思うので,まず高校物理を身につけることが大切です.基礎を習得するだけであれば物理のエッセンスだけで十分ですが,余裕があれば名問の森で難易度の高い問題に対処できるように訓練するのが理想だと思います.高校物理が身についた後は,マセマで大学物理を理解し,黄色い問題集を解いて行くという感じです.力学と電磁気学は基礎物理学演習を解いた後に演習力学と電磁気学演習,熱力学と波動は基礎物理学演習だけでいいと思います.

 

以下僕の勉強の流れです.

大学物理を理解するには高校物理が重要だと重い,3年次の到達度試験で高得点を取ることを目標に復習を始めました.物理のエッセンスを用いて,力学・電磁気・熱力・波動を復習しました.

4年になり,授業で微積を用いた力学と電磁気が始まったので,マセマを購入して授業と並行して勉強を始めました.授業のレベルがあまり高くなく,これだと編入試験には通用しないと考え,7月ごろからマセマで本格的に独学を始めました.独学は非常に大変で,4年の1年間の物理の勉強のほとんどは力学と電磁気学の習得に費やしました.

4年の春休み前ごろからから,基礎物理学演習Ⅰ・Ⅱに本格的に取り組み始め,マセマで習得した力学と電磁気を解きました.1年間で基礎をしっかりと固めたおかげで比較的スムーズに進めることができました.

5年になり,志望大学の出題傾向から,高校物理の力学と波動の難易度の高い問題を解く必要があると考え,名問の森を購入し解き始めました.また,全く手をつけていなかった熱力学を勉強するため,マセマの熱力学を購入し読み始め,並行して基礎物理学演習の熱力学の範囲を解きました.

GWが明けると演習力学と電磁気学演習をやり始め,力学と電磁気学の最終確認を行いました.受験直前は問題集をパラ見して忘れてるところを確認するようにしました.

 

大学物理と高校物理が大幅に異なることをもう少し早めに把握して,3年の頃から対策をしていれば,もっとゆとりのある受験勉強ができたのかなと思います.専門で物理科目がほとんどない学科は,独学しなければならないことが多く大変だと思いますが,諦めずに頑張ってほしいです.