読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Miyamo’s blog

高専からの大学編入試験体験記ブログ

大学編入試験 体験記まとめ

f:id:miyamo765:20161007224509j:plain

受験が終わりひと段落ついたので,体験記を書こうと思います.情報が少ない編入試験で受験者の方の体験記は非常に参考になったので,今度は僕がという感じです.

アウトラインの記事を書き上げ次第リンクを貼っていきます.

11/9追記 全ての記事を書き上げたのでトップに設定しました.

 

自己紹介

出身高専:奈良高専 情報工学

席次:4位(1,2年),2位(3年),3位(4年)

TOEIC:765(5年次4月)

趣味:自転車,アイマス

 

受験校(全て学力試験)

豊橋技術科学大学 情報・知能工学課程(合格)

千葉大学 工学部 情報画像学科(合格)

東北大学 工学部 電気情報物理工学科(電気・情報関係5コース)(合格)

東京工業大学 工学部 情報工学科(合格)

 

受験科目の対策法

英語(TOEIC含む)

数学

物理

化学

 

編入試験を終えて

低学年の頃からぼんやりと編入学したいと思っていました.高専生は英語力が低いとよく聞いていたので,英語だけはやっておかないとと思い英検合格やTOEICでの点数アップを目標に勉強していました.

2年の3月にZENPENが主催する編入学説明会に参加しました.東大編入生の方の話を聞いて「東大に編入できたらいいな〜」とか思っていました.が,思っただけであまり勉強せず,授業はそこそこ聞いて順位を維持するという意識の低い時期が続きました.

3年の夏休みに「このままではヤバいでのでは」と思い,1年の数学を一通り復習し,春休みに2,3年の数学を復習しました.この頃から「東大は厳しいだろうし東工大を目指すか」という気持ちになっていたと思います.

本格的に勉強を始めたのは4年の夏休みからで,アイマスの10周年ライブから昼行バスで帰ってきた日にTwitterのアカウントを消して受験モードに入りました.

朝は寮の朝食を食べた後速攻で学校に向かい授業開始まで勉強し,休み時間もイヤホンをして勉強しました.5年になってからは授業フル無視で勉強しました.放課後は図書館にこもり,帰宅した後は夕食と風呂を済ませて寝るまで勉強しました.勉強時間は平日3〜4時間,休日7〜9時間くらいです.趣味の自転車も1年間乗らないことを決め,友達ともあまり遊ばなかったので精神的に大変でした.

受験勉強は非常に大変で,犠牲にしなければならないことも多いですが,合格した先には自分の能力をさらに高められる素晴らしい環境が待っているので,ぜひ目標に向かって頑張ってください.

編入試験に関する質問・相談があればぜひコメントやTwitter(@miyamo765)でリプ,DMをください.大歓迎なのでお気軽にどうぞ〜.

 

東京工業大学 工学部 情報工学科

体験記まとめはこちら

f:id:miyamo765:20161108231018j:plain

東京工業大学 工学部について

東工大は東大や京大の受験者の第二志望となる大学で,レベルはかなり高いと思います.毎年受験者は100人前後で,30人ほどが合格しています.受験する人は全国の高専の優秀な人たちばかりだと思うので,そのような人たちに負けないような努力が必要です.学校の成績はあまり考慮されず,合格するかどうかは当日の試験で決まると言われています.また,全体で6割以上をとれば合格するという話をよく聞きますが,真相は不明です.

今年は試験日が例年より1週間ほど早くなりました.複数の旧帝大の試験日と重なってしまっていたので.それらの大学を併願しようと考えている人は試験日に注意が必要です.

 

対策法

東工大の試験科目は英語・数学・物理・化学の4科目です.面接もあります.

数学は毎年基本的な問題が多く簡単ですが,それ以外は難易度が高く力を入れて勉強しないと高得点は狙えないと思います.特に化学は大学化学が中心に出題されるので非化学系にとっては非常に大変です.

英語

例年長文が2つあり,それらに関する英訳,日本語訳,T/F問題,並べ替え,類義語選択問題,英作文などのオーソドックスな問題があります.難しい単語が多く,文章量もA4で3〜4枚と比較的多いため,時間内に解き切るには正確な速読力と単語力を鍛える必要があります.

数学

出題分野は微分積分線形代数です.毎年大問が4つあり,基本的な問題が多く傾向もあまり変わらないため対策は容易です.

微分積分極値,重積分が,線形代数は連立一次方程式の解の導出,固有値や対角化などが中心に出題されています.線形代数に関しては行列の文字の値による場合分けの問題が頻繁に出題されているので,過去問特訓などに掲載されている過去問で解法を身につけておくといいと思います.

10年くらい前は線形空間も出題されていましたが,最近は出題されていません.ひょっこり復活する可能性もあるので一応やっておくと安心かもしれません.

物理

出題分野は力学・電磁気・熱力学・波動です.例年大問は3つで,1,2は力学と電磁気で,3が熱力学か波動のどちらかになります.基本的には参考書で見たことのあるような問題が多いですが,少し発展させたような問題を出題してくることがしばしばあります.基礎を固め,設定が複雑な問題が来ても本質をえぐり出せるようにしておくと高得点を狙えると思います.

化学

出題分野は有機化学・物理化学・無機化学で,内容はがっつり大学化学です.ですので,1・2年でやった高校化学を復習してもあんまり点は取れません.かといって高校化学の知識なしに大学化学をすんなりと理解できるかというと個人的には難しいと思います.従って,対策法としては高校化学を一通りやった後で大学化学を勉強するという流れになります.大学受験用の参考書で高校化学を身につけた後,大学化学の参考書に手を出して過去問を解けるようにするという感じです.

化学系の友人がいる場合は積極的に頼るべきです.僕は過去問の解答を教えてもらったり,参考書を読むだけではわからない部分を尋ねたりなど頼りまくりました.専門でやっているだけあって知識量は圧倒的で,不明点をわかりやすく解説してくれると思います.

 

試験の詳細

英語

【1】高齢化社会の話

【2】想像力を鍛える話

英訳,日本語訳,T/F問題,並べ替え,類義語選択問題,英作文などの例年通りの問題でした.感触としては7割くらいですが記号問題で間違えてるとガクンと下がりそうです.

 

数学

【1】文字p,qを含む3元連立1次方程式が解を持たないの時の点(p,q)がpq平面で動き得る範囲の図示

係数行列が正則でない時(行列式の値が0になる時)を考えて計算を進めていけばpとqの関係式が出てきて解けます.

【2】対角化

(1)3次正方行列を対角化する正則行列の導出

(2)3次正方行列のn乗の導出

非常に簡単な問題でした.解法通りに解くだけです.

【3】負でない実数を含む関数の極値の導出

実数の値の場合分けに注意して解いていけば解けます.

【4】積分領域に正の実数を含む重積分

積分領域が円の基本的な重積分です.極座標変換して解くだけです.

【1】の計算に少し手間取った以外は例年通りの容易な問題でした.8割〜9割くらいの出来だと思います.

 

物理

【1】力学(半円形をした台の上を転がる円柱の運動)

〔A〕台が床に固定されている場合

(1)円柱の重心と半円の中心を結ぶ直線が鉛直方向となす角θと円柱の回転の角度Φそれぞれの微小変化の関係の導出

(2)円柱の回転に関する慣性モーメントの導出

(3)円柱の重心の移動の運動方程式と円柱の回転の運動方程式の導出

(4)台の上での円柱の微小振動の周期の導出

〔B〕床の上で台が等速直線運動している場合

(5)円柱が台の上で静止しているときの円柱の重心位置を表すθの導出

(6)台の上での円柱の微小振動の周期の導出

円柱が半円形の台を転がる問題で,〔B〕は慣性力を考える必要があります.円柱の回転に関しては水平面を転がる問題しか解いたことがありませんでしたが,円柱に加わる力と円柱の回転距離が分かれば解ける問題でした.

【2】電磁気(半径,単位長さ当たりの巻き数がそれぞれ異なる2つのコイルが中心軸が等しくなるように置かれている問題)

〔A〕半径a,単位長さ当たりの巻き数n1のソレノイド1と,半径3a,単位長さ当たりの巻き数n2のソレノイド2の中心軸が等しくなるように置かれており,ソレノイド2の両端が解放されている場合

(1)ソレノイド1に電流を流している時にソレノイド1の内側にできる磁場の導出

(2)ソレノイド1に流れる電流を変化させている時にソレノイド2に発生する誘導起電力の導出

〔B〕ソレノイド2の両端が短絡されている場合

(3)ソレノイド1に流れる電流を変化させている時にソレノイド1に発生する誘導起電力の導出

〔C〕両ソレノイドに等しい電流が流れているときにソレノイドの中央を横切るx-y平面上を荷電粒子が運動する場合

(4)荷電粒子のx,y方向の運動方程式の導出

(5)荷電粒子がサイクロトロン運動をしているときの速さの導出

(6)(5)の状態から電流を一定の割合で増やし始めたときに荷電粒子に働く誘導磁場の導出

(7)(5)の状態から電流をゆっくり増加させ,サイクロトロン半径を一定に保ったまま荷電粒子の速さを加速させることができるときのソレノイドの巻き数の比の導出

初めて見る問題で,解放や短絡という言葉の意味を正しく理解していなかったため苦戦しました.後半の荷電粒子の運動に関しては解くことができましたが,前半の問題は自信がありません.試験後に他の受験者に出来を尋ねると,皆口を揃えて難しかった(電気科の人も)と言っていたので設定がかなり難しめの問題だったようです.

【3】熱力学(1モルの理想気体に関する問題)

(1)等温過程で気体が膨張するときの仕事,熱量,内部エネルギーの変化の導出

(2)ポアソンの関係式の証明

(3)断熱過程で気体が膨張するときの仕事,熱量,内部エネルギーの変化の導出

(4)カルノーサイクルの効率の導出

参考書でよく見るような定番の問題でした.そこそこ解けたと思います.

電磁気が難しかったので,全体としては6割くらいだと思います.

 

化学

【1】電気化学

ネルンストの式,ダニエル電池の反応式・起電力などに関する穴埋め

【2】無機化学

(a)濃硝酸・希硝酸・亜硝酸アンモニウム・塩化アンモニウムの化学式の記述

(b)反応物と生成物に含まれる窒素原子の酸化数の比較に関する問題

(c)4種類の反応において発生した気体の物質量が最も小さいものの導出

(d)5つの選択肢から誤りを含むものの選択問題

高校化学の無機化学の知識があれば解ける問題だと思います.僕はあまり勉強していなかったのでよくわかりませんでした.

【3】凝固点降下

(a)CH3COOH,C2H5OH,Na2SO4,KNO3それぞれ0.01molを1kgの水に溶解させ出来た水溶液の凝固点の導出

(b)ショ糖を水に溶解させた時,凝固点が水に比べて何K下がるかの導出

(c)CuSO4・5H2Oを水に溶解させた時,凝固点が水に比べて何K下がるかの導出

(d)ベンゼンに有機化合物Aを溶解させたときの凝固点降下がわかっている時,Aを選択肢から選ぶ問題

【4】反応速度論

(a)化学反応式の係数の導出

(b)化学反応の正反応の速度の導出

(c)逆反応の速度の導出

(d)平衡定数Kの導出

例年は大学化学レベルの反応速度論が出題されていますが,今年は高校レベルの知識で解ける問題でした.

【5】有機化学1

(a)炭酸イオンの炭素と酸素間の結合距離が全て等しいことの共鳴構造に基づく説明

(b)C6H12の分子式を持つ立体異性体A,Bの導出

(c)反応の主生成物の導出

マクマリーに載っているような一般的な問題でした.

【6】有機化学2

(a)反応に関する問題(反応機構の説明・構造式の導出)

(b)アニリンがシクロヘキシルアミンよりも塩基性が低いことの説明

(c)安息香酸がシクロヘキサンカルボン酸よりも酸性が高いことの説明

(a)は【5】と同様マクマリーに載っているような問題で,(b)と(c)に関しては共鳴構造を理解していれば5秒で解ける問題でした.

今年は少し傾向が変わっており,電気化学や無機化学に苦戦しました.量子化学が出題されていればもう少し解けたかなと思います.全体としては6割〜7割くらいだと思います.

 

面接

志望学科の先生3人に10分ほど質問されます.最初に自己紹介をした後,試験の個人的な出来,志望動機,志望動機の掘り下げ,現在やっている研究,学校での成績,TOEICの点数などについて尋ねられました.

研究についてかなり詳しく突っ込まれ,「その研究ってそのやり方でやる必要あるの?」的なことを言われましたが,適当にごまかしました.

特に威圧的な感じはなく,淡々と進みました.面接は合否にあまり関係しないようですが.

 

合否

合格しました.第一志望だったので合格した時は本当に嬉しかったです.

 

成績

開示次第追加します.

東北大学 工学部 電気情報物理工学科(電気・情報関係5コース)

体験記まとめはこちら

f:id:miyamo765:20161025131214j:plain

東北大学 工学部について

仙台駅から地下鉄で10分くらいの青葉山という所にあります.旧帝大の中では試験は比較的易しめだと思います.毎年受験者は100人前後で,30人ほどが合格しています.東工大と試験の傾向が似ており,東工大を第一志望とする学生が第二志望にすることが多いです.僕の知り合いにも4人くらい居ました.東北大を本命にしている人はそのような人たちに勝てるような勉強が必要になってくると思います.

今年は試験日が例年より1週間ほど遅くなりました.東工大が試験日を1週早く設定し,例年の東北大の試験日と被らせてきたことを考慮したのかもしれません(両大学受験者としてはありがたかったです).

 

試験科目と対策法

東北大の試験科目は数学・物理・化学の3科目で,英語は旧帝大では珍しくTOEIC提出です.面接もあります.

僕の受験した電気情報物理工学科は去年までは専門の試験がありましたが,今年から在学中の成績での評価に変更になりました.他の学科も試験ではなく成績や口頭試問で評価するようになってきており,今年専門試験があったのは化学・バイオ工学科だけでした.ですので,試験さえできれば良いというわけではなく,学校の成績も高く維持しておくことが必要です.

数学

出題分野は微分積分線形代数+高校数学の数列と空間図形です.高校数学の知識が必要となる問題が頻繁に出題されているので,編入用の参考書だけでなく大学受験用の参考書も役立ちます.数列対策としては「坂田アキラの数列が面白いほどわかる本」を使いました.「大学編入のための数学問題集」にも今年出題されたような数列の問題があるので一度見てみてください.

3年前くらいまでは微積は1変数の出題がほとんどでしたが,最近は2変数も出題されているのでまんべんなく勉強しておくべきだと思います.線形代数は基本的な問題が多いです.

物理

出題分野は力学・電磁気・波動です.東北大の物理は参考書で見るような定番の問題が多いので,対策をきちんとすれば高得点を狙えます.高校物理の問題も出題されるので,黄色い問題集だけでなく物理のエッセンスや名問の森も役立ちます.

ここ数年は波動の代わりに熱力学っぽい問題が出題されているので,熱力学も勉強しておくことをおすすめします.28・27年の問題を見ると常識とノリで解けそうな問題ですが,一応保険として.微積を使ってガリガリ計算する問題ではないので,高校物理程度を理解しておけば充分だと思います.

化学

出題分野は高校化学の理論・有機・無機化学で,たまに熱力学(高校程度)の問題が出題されます.近年は基礎問題しか出題されていないので,基礎を固めれば確実に点が取れます.特に有機化学は参考書をさらっと読めば出来るレベルの問題がほとんどです.化学を捨てる人が多いですが,勉強すればするだけ点につながるので頑張ってほしいです.

 

試験の詳細

問題冊子は試験終了時に回収されてしまったのでうろ覚えです.

数学

【1】線形代数

(1)3次正方行列の2乗の計算(固有値もあった気がします)

解くだけです.

(2)3次正方行列の逆行列の計算

余因子を用いて求めるだけです.

(3)行列の多項式の証明

(2)の解答がヒントになっている問題でした.

線形代数は例年通り簡単でした. 

【2】微分積分と空間図形

(1)曲面の方程式と平面の方程式の交線の導出

(2)曲面と平面の方程式の交線のxy平面の射影の方程式の導出

(3)曲面と平面が1点で交わるための変数aの導出

(4)平面とxy平面に囲まれた部分の体積の導出

(1)と(2)は2式を変形するだけの問題です.(3)と(4)は解法を思いつきなんとか解けました.

【3】数列と漸化式

(1)隣接3項間漸化式

特性方程式を用いた解法を知っていれば解けます.

(2)数学的帰納法を用いた証明,漸化式の証明

(3)数学的帰納法を用いた漸化式の証明

(1)は解法を知っていないと厳しい問題ですが,(2)と(3)はその場で考えて解けるような問題でした.

数学全体では7割〜8割くらいだと思います.

 

 物理

【1】力学(複数のバネにつながれた物体の振動の問題)

(1)直並列接続された4つのバネの全体のばね定数の導出

(2)釣り合いの位置におけるバネの弾性エネルギーの導出

(3)おもりを持ち上げて離したときの振動数の導出

(4)おもりの速さが最も早い点の導出

(5)その点の速さの導出

バネが複数あり計算が面倒な点以外は普通の振動の問題でした.

【2】電磁気学(円柱と接地された円筒導体の問題)

(1)ガウスの法則を用いた電界の導出

参考書にあるような基本的な問題です.

(2)アンペールの法則を用いた磁界の強さの導出

これも参考書にあるような問題です.

(3)電気伝導率σで導体間を満たしたときに流れる電流の導出

j=σEの式を知っていれば解ける問題でした.

全て基本的なことが分かっていれば解ける問題でした.

【3】波動(ヤングの実験)

(1)実験時にスリットを狭くする理由の記述

(2)明線間隔の導出・屈折率nの液体で満たしたときの明線間隔の導出

(3)白色光を用いた場合の明線の中央の色の導出

波動も高校物理の基本的な問題でした.

物理は全体的に簡単で,8割〜9割の出来だと思います.

 

化学

【1】熱力学

内部エネルギーの計算,断熱変化の温度計算,仕事の計算など.

多原子分子のモル比熱を知っている必要のある問題でした.高校物理の熱力学が理解できていれば解けるレベルだと思います.

【2】理論・無機化学

濃硫酸を薄めるときの注意点,pHの計算,銅と濃硫酸の反応式,鉛蓄電池の反応の記述など.

基礎事項ばかりの問題でした.

【3】有機化学

構造式を決定する問題,第3級アルコールの判別,ポリエチレンテレフタラートの製造法など.

こちらも基礎問題が大半でした.

化学も基本的な問題が多く,7割〜8割くらいの出来だと思います.

 

面接

遠方の受験者から順に面接を行うようです.

志望学科の先生3人に10分ほど質問をされます.最初に自己紹介をした後,志望動機,志望動機の掘り下げ,希望の研究室,得意・不得意科目,他に受けている大学などについて尋ねられました.

募集要項には書かれていなかった口頭試問があり,得意と言った専門科目に関する質問や,ソートアルゴリズム(クイックとかマージとか)についての説明要求がありました.口頭試問は無いものだと思っていたため焦ってしまい,半分も答えられませんでした.この時は完全に落ちたと思い,最悪な気分でした.募集要項に書かれていなくても口頭試問がある場合があるので,ある程度は備えておく必要があると思います.

 

合否

合格しました.面接はボロボロでしたが,試験でカバーできたので合格出来たのではないかと思います.

 

成績

開示次第追記します.

千葉大学 工学部 情報画像学科

体験記まとめはこちら

f:id:miyamo765:20161022192423j:plain

千葉大学 工学部について

編入試験においては旧帝や東工大志望の学生が滑り止めにする大学で,本命勢と合わせると倍率がすさまじいことになります.都心に近い立地なのも要因の一つかもしれません.また,推薦で多くの学生をとり,学力ではあまりとらない傾向にあります.

千葉大を本命にしている人は,成績を高く維持して推薦を狙うのがおすすめです.学力試験で臨む人は旧帝大に合格するレベルの勉強をすることをおすすめします.

 

試験科目と対策法

千葉大の学力試験の試験科目は数学・物理の2科目で,英語はTOEIC提出です.面接もあります.

以下各科目の詳細です.

数学

毎年出題分野が同じで,極限・行列・重積分微分方程式です.簡単な問題が多く,教科書の問題が解ければ大丈夫です.周囲とはあまり差がつかないと思われるので,ケアレスミスをしないようにすることが大切です.

物理

物理も毎年出題分野は同じで,力学・電磁気・波動です.力学は質点・剛体,電磁気は電気回路,波動はドップラー効果波動方程式あたりが多く出題されています.

力学は基本的な問題が多く比較的簡単です.高校物理の問題(質点)と剛体の問題が毎年交互くらいに出題されています.質点の問題はたまに難しい問題が出題されるので名門の森で演習をするといいと思います.

電磁気は電気回路の問題が多く,電磁気の参考書だけでは歯が立たない問題もあり非常に厄介です.今までは過渡現象の問題が多く,その対策を中心にしていました.しかし,今年は電気回路の定理を尋ねるような問題もあり,そもそも言葉の意味がわからないので解けませんでした.ですので,電気回路全体をまんべんなく勉強しておくことをおすすめします.

波動も高校物理で解ける年もあれば,波動方程式を絡めた問題を出題してくる年もあります.高校物理の波動を完璧にした後に,波動の参考書に取り組むことをおすすめします.基礎物理学演習の波動部分だけだと正直不足している感があるので.

全体的に物理は難しく,得点源にならないので,できるだけTOEICと数学でカバーできるようにするべきだと思います.また,物理は答えのみを書く解答方式なので,部分点はつかないと考えた方がいいと思います.

 

試験の詳細

数学

【1】マクローリン展開,極限

log(1+x)とxcosxのマクローリン展開,有理化や対数を用いた極限の導出の問題.

面倒くさいですが作業的に解くだけの問題です.

【2】行列

固有値の導出,対角化可能な直交行列の導出の問題.これも作業的に解くだけです.

【3】重積分

円柱と球に囲まれた部分の体積の導出,曲面積の導出の問題.編入試験では頻繁に出題されている問題です.

【4】微分方程式

定数係数2階線形方程式の同次系と非同次系の問題.解法通りに解くだけです.

例年通りの傾向で簡単でした.出来は9割くらいだと思います.

 

物理

【1】力学

(1)粗い斜面での物体の運動

(2)物体を乗せた板を支える二つの支点に加わる力の導出

(1)はよく見る問題で簡単でしたが,(2)は見た事のない問題だったのでよく分かりませんでした.

【2】電磁気

(1)テブナン・ノルトンの定理に関する問題

(2)抵抗とコンデンサの直列接続回路の問題

今まで出題されたことのないような電気回路の問題だったので,必死に考えて埋めました.電気回路の参考書を1冊やっておけばと後悔しました.

【3】波動

(1)弦の振動から波動方程式を導出する問題

過程を穴埋めしていく問題で,一度導出したことがあったので出来ました.

(2)波動方程式境界条件や解の問題

知識不足で何を求めさせようとしているのかすら分かりませんでしたが,埋められるところだけ埋めました.

波動ももっとしっかりと取り組むべきだったと思いました.

全体としては5割くらいの出来だと思います.

 

面接

志望学科の先生3人に10分ほど質問されました.

最初に自己紹介をした後,志望動機・志望動機の掘り下げ・希望の研究室・英語の勉強・入学後の進路・他に受ける大学について尋ねられました.

具体的には,志望動機でやりたいと言っていたことが世の中でどのように役立つのか,TOEICの点数が高いが英語はどのように勉強しているか,将来は大学院まで行くのか,研究者になるのかなどです.東工大も受ける予定だと言うと,受かったらここには来ないよね?と言われましたが,適当に笑ってごまかしました.

 

合否

合格でした.出来のよくなかった物理を数学とTOEICでカバーできたことがよかったのかなと思います.

 

成績開示

開示次第追記します.

 

豊橋技術科学大学 情報・知能工学課程

体験記まとめはこちら

f:id:miyamo765:20161021094436j:plain

豊橋技術科学大学について

高専生におなじみの技科大の一つです.学生の大半は高専からの編入生で,1年生から入ってきた学部生がちょっと可哀想になります.知名度はあんまりですが,研究レベル・企業からの評価は結構ある感じです.

試験は毎年6月末から7月頭くらいです.今年から合格基準を厳しめにし始めたらしく,多くの友人が不合格になっていました.「豊橋はノー勉でいける」とか言ってると落ちるのでしっかり勉強しましょう.

 豊橋の情報系は「情報・知能工学課程」という名称で,脳とか思考とかの知能関係に関する研究室が豊富なのでそういう分野をやりたい人にはおすすめです.

出願時に送る調査書も考慮されるみたいなので,成績は上位をとっておくと有利かもしれません.担当教員に記述してもらう欄があったので,TOEICの点数とか国際交流事業に参加したことを書いてもらいました.

 

試験科目と対策法

豊橋の学力試験の試験科目は国語・英語・応用数学・専門の4科目で,面接はありません.

以下各科目の詳細です.

国語

長文とそれらに関する問題,慣用句や四字熟語に関する問題の二つに大別されます.日本人なら対策の必要はありません.その場で読んで解けます.慣用句や四字熟語は覚えてないと厳しいですがたぶん皆解けないので気にする必要はないです.

英語

非常に簡単で英検準2級レベルの実力があれば特に対策する必要はないと思います.並べ替え問題とかは中学生でも解ける難易度でした.

編入試験では珍しくリスニング試験があります.音質がかなり悪いので注意です.

応用数学

試験名は「応用数学」となっていますが,出題分野は微分積分線形代数・確率で,複素関数とかフーリエ変換は出題されません.教科書に載っているような基本的な問題が多いので,基礎を完璧にすれば大丈夫です.たまに難しい問題が出ますが皆解けないので気にする必要はないです.

専門

各課程の基本的な問題が出題されます.僕は「情報・知能工学課程」に出願したので,その詳細を書きます.

大問が3つあります.1つ目は数学の問題で,数学の試験よりも難しめの問題が多いです.2つ目はプログラミングやアルゴリズムの問題,3つ目は論理回路の問題です.1は旧帝大レベルの数学対策をしていれば解ける難易度,2,3は授業内容を覚えていれば解ける難易度だと思います.

 

試験の詳細

国語

【1】長文

空欄補充,抜き出し,理由説明といったオーソドックスな問題.

【2】慣用句や四字熟語

言葉の意味として最適なものを選ぶ問題.

【3】漢字

カタカナを漢字に直した場合どれになるかを選択する問題.

ほとんどが選択問題で簡単でした.7~8割くらいできたと思います.

 

英語

【1】ラジオを作った少年の長文

T/F問題,類義語選択問題などのオーソドックスな問題.文章の難易度は低いです.

【2】短文の空欄補充

簡単な空欄補充問題.選択肢は3択.

【3】短文の空欄補充

こちらも簡単な空欄補充問題.選択肢は4択.

【4】並べ替え

簡単な並べ替え問題.

【5】リスニング

質問に対する答えを選択する問題.音質が悪すぎてあまり聞き取れませんでした.

国語と同様簡単で,出来は8割くらいです.英語が苦手な人以外は特に対策する必要もないと思います.

 

応用数学

【1】確率の問題

xyz空間において原点からある点にたどり着く経路に関する問題.確率はノー勉だったので諦めて白紙で提出しました.

【2】線形代数の問題

逆行列固有値を求めたりする簡単な問題.

【3】微分積分の問題

倍角公式や部分積分を用いた不定積分,曲線に囲まれた部分の面積,回転体の体積などの問題.

例年通り基本的な問題がほとんどでした.確率は勉強していなかったので解けませんでしたが,それ以外はできたので6割~7割くらいだと思います.

 

専門

【1】座標変換の問題

物理の極座標変換の導出過程のような問題.線形代数をきっちりとやっていれば解けると思います.

【2】プログラムの問題

降雨時間帯集計プログラムの作成に関する問題.穴埋めや変数の役割の説明などで,解けるところだけ解きました.

【3】論理回路の問題

一般的な論理回路の問題(だと思います).ノー勉だったので白紙で提出しました.

受験校のうち試験科目に専門科目があるのが豊橋だけだったので,あまり勉強せずに臨んだ結果見事にボロボロでした.解けたのは4割くらいです.

 

合否

合格でした.専門が全くできず落ちたと思っていたので,なぜ受かったのか今でもわかりません.

 

成績開示

開示次第追記します.

 

 

 

化学の参考書と勉強法

体験記まとめはこちら

f:id:miyamo765:20161012231221j:plain

 

編入試験の化学について

旧帝大東工大などの難関大の編入試験では化学が課されることが多く,1,2年で高校化学を少しやった程度の非化学系の高専生にとっては,ほぼ忘れている化学を一から復習することになり,非常に大変です.

範囲は大学によってまちまちで,高校化学のみで対応できるところもあれば,化学科が勉強するような大学化学を出題してくるところもあります.過去問を早めに手に入れて,どのような勉強をすればいいかを把握することが大切です.難関大を受験するような高専生にとっても化学の勉強は大変なようで,みんな対策を疎かにしている感じがあります.ですので,しっかりと対策すれば周りに差をつけることができます.

僕の受験した大学では,東北大で高校化学,東工大で大学化学が主に出題されており,参考書や勉強法もこの2つの大学向けのものであることを理解した上で参考にしてください.

 

参考書

高校化学の参考書を紹介した後に,大学化学の参考書を紹介します.

鎌田の理論化学の講義

高校化学の参考書で,大学受験Doシリーズの一つです.高校化学のうちの理論化学を講義形式で解説しており,所々で演習問題として過去問が紹介されています.1,2年で習った高校化学をほとんど覚えていなかったため,内容を自分なりにノートにまとめながら理解していきました.このシリーズは独学するのに丁度いい難易度の参考書だと思います.

鎌田の理論化学の講義(大学受験Doシリーズ)

鎌田の理論化学の講義(大学受験Doシリーズ)

 

 

鎌田の有機化学の講義 

理論化学と同様のシリーズの参考書で,こちらは有機化学を解説しています.内容を自分なりにノートにまとめながら理解していきました.東北大で高分子は過去に出題されたことがなかったので全くやりませんでしたが,今年おそらく初めて出題されたので時間に余裕があれば全部やるべきだと思います.

鎌田の有機化学の講義 三訂版(大学受験Doシリーズ)

鎌田の有機化学の講義 三訂版(大学受験Doシリーズ)

 

 

福間の無機化学の講義

理論・有機化学と同様のシリーズの参考書です.こちらは無機化学を解説しています.無機化学は覚える量が膨大にあり,受験まで時間がなかったため出題されそうなところをパラ見する程度しか出来ませんでした.今年は東工大でがっつり無機化学が出題されたので,確実に受かるためにはしっかりやっておくべきだと思います.

福間の無機化学の講義 三訂版(大学受験Doシリーズ)

福間の無機化学の講義 三訂版(大学受験Doシリーズ)

 

 

 化学重要問題集

高校化学の有名な問題集です.様々な大学の過去問を難易度AとBに分けて掲載しています.東北大対策としてA問題を2周しました(無機と高分子を除く).理解・暗記しなければならない重要事項を尋ねてくる問題が多く,解き進めながら必要な知識を身につけていくことができます.

東北大対策としてはA問題で十分ですが,時間があればB問題にも取り組んでおくと安心かなと思います.

2015 化学重要問題集−化学基礎・化学

2015 化学重要問題集−化学基礎・化学

 

 

マクマリー有機化学概説

大学有機化学の参考書です.多くの体験記で東工大有機化学対策として有効だと書かれていたので,図書館で借りました.1章〜9章までの内容を自分なりにノートにまとめながら,演習問題を解きました.高校化学の有機では理由や原因が明確にされなかった事柄が詳細に解説されており,読んでいて楽しい参考書でした.高校の有機化学をある程度理解していれば全然分からないということはないと思います.

マクマリー有機化学概説 第6版

マクマリー有機化学概説 第6版

 

 

ベーシック物理化学

大学物理化学の参考書です.物理化学は”化学”と付いていますが原子物理や熱力学の内容が多くを占めているため,物理を勉強している人だとすんなり理解できると思います.物理化学の参考書を探している時にたまたま図書館で見つけた1冊ですが,基礎的な事項を初心者向けにわかりやすく解説しており,良い参考書だと思います.東工大で頻繁に出てる反応速度論もこれで対策できます.内容を自分なりにノートにまとめながら理解しました.

ベーシック物理化学

ベーシック物理化学

 

 

 

勉強法

化学が試験科目にある大学を受験するつもりであったものの,勉強を本格的に始めたのは5年になってからでした.第一志望の東工大では大学化学が出題され,第二志望の東北大は高校化学が出題されるので,まずは高校化学を理解し,その後に大学化学を勉強することにしました.5年前期の授業はほとんど聞かず,全てを化学の勉強に費やしました.

4月〜6月にかけて,上で紹介した高校化学の3つの参考書をノートにまとめながら,重要問題集で演習を行いました.ハイレベルな問題を解けるようになるには時間がないと判断し,基礎だけは絶対に落とさないように意識して知識を身につけていきました.

6月末ごろになり,そろそろ大学化学を始めないとヤバいと思い,マクマリーとベーシック物理化学をノートにまとめ始めました.また,東工大の過去問5年分を化学科の友人に解いてもらい,丸一日かけて解説してもらったりもしました.大学化学は高校化学と違いわかりやすい参考書も少なく,独学するのは非常に大変なので,化学科の友人や先生を積極的に頼って教えてもらうことが必要になると思います.ある程度の知識は自分で身につけられますが,一人では気づけないようなこともあるので.

物理の参考書と勉強法

体験記まとめはこちら

f:id:miyamo765:20161011215053j:plain

編入試験の物理について

編入試験の物理では,微積を用いた大学物理が主に出題されます.低学年時に習った高校物理を復習するだけでなく,学部生用の問題集を使って大学物理の扱い方を習得する必要があります.

出題分野は大学によって異なりますが,主に力学・電磁気・熱力学・波動で,東大は原子物理も出題されるようです.

僕は情報工学科所属で,授業でやる大学物理の分野が力学と電磁気のみであり,それらも授業時間の関係で狭く浅くという感じだったので,ほとんどを独学せざるを得ない状況でした.独学で理解するのはかなり大変で,多くの時間を費やしました.

 

参考書

高校物理の参考書を紹介した後に,大学物理の参考書を紹介します.

物理のエッセンス

大学受験用の物理の基礎問題集です.物理の問題を解くための様々なエッセンスが載っており,教科書を読んでいるだけでは身につかない問題の解き方を身につけることができます.教科書は理論の解説が中心であるため,問題を解けるようになるためには,このような問題集を用いて多く演習を積むことが重要になります.高校物理の基礎はこの2冊を完璧にすれば大丈夫だと思います.2~4年にかけて3周ほどしました.

大学物理も高校物理の知識が重要となることが多いため,低学年の頃は高校物理をしっかりと身に着けることをおすすめします.

物理のエッセンス 力学・波動 (河合塾シリーズ)

物理のエッセンス 力学・波動 (河合塾シリーズ)

 
物理のエッセンス 熱・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)

物理のエッセンス 熱・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)

 

 

名問の森

こちらも大学受験用の参考書です.難関大学の過去問を中心とした問題を掲載しています.僕が受験した千葉大や東北大,東工大では力学や波動で高校物理の問題が出題されることがしばしばあるため,難易度の高い問題を解く必要があると思い購入しました.

力学を1周,波動を3周しました.低学年で時間のある人は力をつけるために全て解くことをおすすめします.

名問の森物理 力学・熱・波動1 (河合塾シリーズ)

名問の森物理 力学・熱・波動1 (河合塾シリーズ)

 
名問の森物理 波動2・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)

名問の森物理 波動2・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)

 

 

スバラシク実力がつくと評判の力学キャンパス・ゼミ

マセマの力学です.微積を用いた力学を基礎から丁寧に解説しています.1周目はノートに自分なりにまとめながら内容を理解し,2週目で例題・演習問題を解きました.これでほぼ理解できたので,学校であまり力学をやらなかった人でも,最低限の微積の知識があればこの1冊で身につけられると思います.

 

スバラシク実力がつくと評判の電磁気学キャンパス・ゼミ

マセマの電磁気学です.微積(というかベクトル解析)を用いた電磁気学を基礎から丁寧に解説しています.力学と同様,1周目はノートに自分なりにまとめながら内容を理解し,2週目で例題・演習問題を解きました.僕の学校の電磁気学の授業は,編入試験に対応できるレベルのものではなかったため,ほとんどこれで独学しました.電磁気学で重要となるベクトル解析の説明も十分にあり,非常にいい参考書だと思います.

 

スバラシク実力がつくと評判の熱力学キャンパス・ゼミ

マセマの熱力学です.微積を用いた熱力学を基礎から丁寧に解説しています.始めたのが5年の4月と遅かったため,1周読み通し,例題と演習問題を解くことしかできませんでした.しかし,授業で全く熱力学をやっていない僕でもすんなりと理解できたので,独学するには非常にいい参考書だと思います.

熱力学は理論を理解した後は微積の計算なので,基本的な微積がわかっていれば意外と問題を解くことができます.独学でも臆せず勉強しましょう.

 

基礎物理学演習Ⅰ・Ⅱ

編入試験でおなじみの問題集です.Ⅰには力学・波動・熱力学,Ⅱには電磁気学・原子物理が収録されています.3年の始めに大学物理を全く理解しないまま取り組み始め,解けなさ過ぎて絶望した記憶があります.黄色い本は最初から余裕で解けました〜みたいなことを書いている体験記が多くて「俺受からないんじゃ…」ってなってクソ萎えてました.4年になってマセマで大学物理を理解した後に取り組むとそれなりに解けたので,しっかりと基礎を身に着けてから取り組むことをおすすめします.それぞれ2周しました.

Ⅱは実質電磁気学しか取り組まないので,電磁気学演習だけで良いという意見を複数の体験記で見かけます.しかし,僕としては問題数の少ないⅡで電磁気の問題を概観し,慣れた後に電磁気学演習に移るのがいいかなと思います.電磁気を専門でやっている人は別ですが.

それと,Ⅰの波動に関してですが,問題内容としては高校範囲+波動方程式って感じです.波動方程式に関してはあまり詳しく載っていないので,がっつり波動が出る大学を受ける人は波動の参考書を1冊用意するのがベストだと思います.

基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1))

基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1))

 
基礎物理学演習 (2)

基礎物理学演習 (2)

 

 

演習力学[新訂版]

こちらも編入試験でおなじみの問題集です.基礎物理学演習Ⅰで力学を一通り身につけた後に,さらに演習を積んでおきたいと思い取り組みました(解析力学以外).1章に取っつきにくい問題が多く,やる気が無くなりそうになりますが,それ以降は標準的な問題が多いです.2周しました.

演習力学 (セミナーライブラリ物理学 (2))

演習力学 (セミナーライブラリ物理学 (2))

 

 

電磁気学演習[新訂版]

基礎物理学演習Ⅱで電磁気学を一通り理解した後に取り組みました.問題量が多く,これ1冊を完璧にすれば編入試験の電磁気は怖いものなしかなと思います.結構分厚くてビビりますが,問題は標準的なものが多いので,基礎を理解していればそこまで時間はかからないはずです.

7章の磁性体と9章の電磁波は過去の編入試験であまり出題されていないようだったので飛ばしました.4章も式を知っておく程度でいいと思います.時間がなかったので1周しかできませんでした.

電磁気学演習 (理工基礎 物理学演習ライブラリ)

電磁気学演習 (理工基礎 物理学演習ライブラリ)

 

 

 

勉強法

編入試験で出題される物理は主に大学物理ですが,高校物理を理解せずに大学物理を理解するのはかなり難しいと思うので,まず高校物理を身につけることが大切です.基礎を習得するだけであれば物理のエッセンスだけで十分ですが,余裕があれば名問の森で難易度の高い問題に対処できるように訓練するのが理想だと思います.高校物理が身についた後は,マセマで大学物理を理解し,黄色い問題集を解いて行くという感じです.力学と電磁気学は基礎物理学演習を解いた後に演習力学と電磁気学演習,熱力学と波動は基礎物理学演習だけでいいと思います.

 

以下僕の勉強の流れです.

大学物理を理解するには高校物理が重要だと重い,3年次の到達度試験で高得点を取ることを目標に復習を始めました.物理のエッセンスを用いて,力学・電磁気・熱力・波動を復習しました.

4年になり,授業で微積を用いた力学と電磁気が始まったので,マセマを購入して授業と並行して勉強を始めました.授業のレベルがあまり高くなく,これだと編入試験には通用しないと考え,7月ごろからマセマで本格的に独学を始めました.独学は非常に大変で,4年の1年間の物理の勉強のほとんどは力学と電磁気学の習得に費やしました.

4年の春休み前ごろからから,基礎物理学演習Ⅰ・Ⅱに本格的に取り組み始め,マセマで習得した力学と電磁気を解きました.1年間で基礎をしっかりと固めたおかげで比較的スムーズに進めることができました.

5年になり,志望大学の出題傾向から,高校物理の力学と波動の難易度の高い問題を解く必要があると考え,名問の森を購入し解き始めました.また,全く手をつけていなかった熱力学を勉強するため,マセマの熱力学を購入し読み始め,並行して基礎物理学演習の熱力学の範囲を解きました.

GWが明けると演習力学と電磁気学演習をやり始め,力学と電磁気学の最終確認を行いました.受験直前は問題集をパラ見して忘れてるところを確認するようにしました.

 

大学物理と高校物理が大幅に異なることをもう少し早めに把握して,3年の頃から対策をしていれば,もっとゆとりのある受験勉強ができたのかなと思います.専門で物理科目がほとんどない学科は,独学しなければならないことが多く大変だと思いますが,諦めずに頑張ってほしいです.